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刊行記念トークセッション [銀塩写真]

本日青山ブックセンターで行われた、
「21世紀の銀塩写真刊行記念トークセッション」に行く。
本日と明日の二日間で行われるトークセッションである。
急速なデジタル化に伴い利用頻度が激減しているフィルム。
このままではメーカーがフィルム生産を終了させてしまう
かもしれない。危機感を抱いた写真家が銀塩写真を次世代
に残すため、2006年から「ゼラチンシルバーセッション・
プロジェクト」を始動させる。
初年度は瀧本幹也氏、平間至氏、広川泰士、藤井保氏の4
名の活動から始まり、2年目はプロジェクトの趣旨に賛同
した写真家を加え総勢16名で各種イベント・ワークショッ
プを開催。
この写真集は16人の写真家が二人一組になり、ネガを交換
しそれぞれがプリントした作品、及び、過去二年間の活動を
まとめたものである。
巻頭には以下のように書かれている。

ゼタチンシルバーセッションの想い

かつては当たり前だったアナログ写真。
いわゆる銀塩写真と呼ばれるこの撮影手法は、
世界的なカメラのデジタル化によって、急速にその市場規模を縮小している。
これは同時に、銀塩写真独自の風合いや、
手間や技術を要する暗室作業の世界が失われてしまうことを意味している。
そこで、この素晴らしい表現手法と銀塩フィルムそのものを次の世代へ残していくため、
2006年、ゼラチンシルバーセッションの活動がスタートした。
銀塩写真の美しさや楽しさを広く一般に再認識させてくれる様々な試み。
当初は4人の写真家で始まったこの活動も2007年には16名に拡大。
今後もさらに大きなうねりとなって、銀塩写真の魅力を
より多くの人々が感じられるような活動が予定されている。
本書はそんな写真家たちの想いを作品と言葉で綴りながら、
現在、銀塩写真を取りまくヒト、モノ、事象をあらためて見つめ直すという意図で制作された。
1人でも多くの人に、銀塩写真の素晴らしい世界が伝われば、という願いと共に。

状況はことさら厳しいようです。
広川氏が、先日ネット記事に、
「ついにフィルムカメラ市場終焉 CIPAが統計発表停止」
と書かれていて、懸念していると言っておりました。
たぶん、この記事だと思います
            ↓
http://news.goo.ne.jp/article/diamond/business/2008042501-diamond.html

あたしもヨドバシでフィルムを調達しますが、これほどまで
厳しい状況だとは思っていませんでした。認識の甘さに反省
するばかり。

本日の写真家三人(石塚元太良氏、平間至氏、広川泰士氏)
共に、中・高で剣道をやっていたことにはびっくり。
トーク終盤の質疑応答のコメントで、広川氏がマイルス・
デイビスを撮影する時、三時間くらい向き合っていたこと、
剣道をやっていたことを話すと、石塚元太良氏が「俺も剣
道やってました」といい、平間至氏も「俺もやってた」と
おっしゃり、3人共に「えっ!そうなの」と、偶然の一致
に驚きていました。
写真も剣道も、「間合い」が大切なのであろう。
黒と白のAIDA、被写体とのAIDA、対象自体のAIDA。
AIDAの三位一体を極めなくては、得心したトークだった。



GELATIN SILVER SESSION―21世紀の銀塩写真

GELATIN SILVER SESSION―21世紀の銀塩写真

  • 作者: ゼラチンシルバーセッション実行委員会
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 大型本



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コメント 2

sumire

>写真も剣道も、「間合い」が大切なのであろう。

なんとなく、わかるような気がいたします…!
by sumire (2008-05-07 04:38) 

ゆきたこ

sumireさん、コメントありがとうございます。

by ゆきたこ (2008-05-07 20:58) 

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